明治9年、東京に戻った真海は、一夜を吉原で遊んだ。そしてそこで、女郎の千代鶴とその情夫でチンピラの秀次を千代鶴に橫戀慕する武総組代貸?黒川から救う。それが縁で真海は、秀次のヤサの元越前丸岡藩主の屋敷に転がり込むことになった。そこは、當(dāng)主の有馬義春をはじめ貧乏人たちが住みついてはきだめ屋敷と呼ばれ、秀次のような得體の知れない遊び人も多數(shù)紛れ込んでいた。女胴師のお銀もその中の一人である。真海は、さしの勝負(fù)でお銀に勝ち金と體を手に入れ楽しんだが、一夜明けるとお銀に有金を殘らず持ち逃げされていた。その頃、両國界隈を縄張りとする武総組は、力づくではきだめ屋敷を乗っ取ろうとするが、真海の出現(xiàn)によってコテンパンに撃退される。だが、武総組は卑劣な手段で屋敷の連中を次々と襲った。そんな時(shí)、宿敵?了達(dá)が現(xiàn)れ、真海に決闘を迫ってきたのだった。